現在のマイコン電圧(Vdd)は3.3Vが主流ですが10年前は5Vが主流で、最近は1.8V, 0.9Vと低電圧のものが出てきています。
マイコンのデジタル入出力の電圧は、この電源電圧で決定します。
これらのレベルが異なるものを直接接続するのは壊れる危険があるので理解して使用する必要があります。
■TTL(Transistor Transistor Logic)
本来はバイポーラトランジスタで構成した論理回路をいいますが、単に5V信号電圧を指していうことが多いようです。
一般的なTTLのHigh/Lowレベルは
VIH (Highとみなす最低電圧) 約2.0V
VIL (Low とみなす最大電圧) 約0.8V
■CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)
一般的なCMOSのHigh/Lowレベルは
VIH (Highとみなす最低電圧) 0.5~0.7×Vdd・・・・Vdd=5V時は2.5~3.5V、Vdd=3.3V時は1.65~2.3V
VIL (Low とみなす最大電圧) 0.2×Vdd・・・・Vdd=5V時は1.0V、Vdd=3.3V時は0.8V
■LVTTL(Low Voltage TTL)
TTL(5V)より低いの意味ですが、一般的には3.3V信号電圧を指します。
一般的なLVTTLのHigh/Lowレベルは
VIH (Highとみなす最低電圧) 約2.0V
VIL (Low とみなす最大電圧) 約0.8V
とTTLとほぼ同じ設定になっています。

マイコンやゲートICなどの論理回路(ロジックIC)の接続に関しては、このようなレベルが存在するので注意が必要です。
多くの論理回路が3.3V系になりましたが、5V系と接続することも多くあり、トレラント入力端子といってVCC電圧より高い電圧の印加を許容できる端子を備えたマイコンもあります。