2月25日(土)講師は株式会社成美の岩切社長。
最近いろんな起業家セミナーに出席して感じることは女性起業家が増えていることです。
女性ならではの事業もあるのかなと思い、基調講演後に行われた生の声を聴くためにトークセッションをみてきました。
講師と3人の女性起業家、そしてファシリテータの5名で行われました。
■起業にあたって不安はなかったか?
A氏:不安はあったがまずは目前のやるべき事をやった。
B氏:不安はなかった。目の前にいる障害者の皆さんのためにできる事だけを考えた。
C氏:最初は従業員としてやってきた事が起業により何が変わるのかわからなかったが、起業により色んな仕事ができるようになった。
講師:起業はちょっとしたきっかけ。口に出したことは成し遂げる。不安はない、不安は死を意味する。笑う気持ちが大切。
■子育てしながらの事業は大変なのでは?
A氏:起業により子供に充てる時間がなくなった。実家の協力を求めた。子供の方が親の状況を理解するようになった。短い時間でも濃厚がふれあいができるようになった。
B氏:子育ては大切。家族の協力の元、子供との時間もできるだけ取るようにした。
■女性の起業で有利な点は?
講師:昔はむしろなかった。女性なのにと蔑視された。お陰で強くなれたと思う。
C氏:世の中に君の需要は無いと夫に言われた。お陰で「なにくそ」という思いで事業に向かうことができた。
※2012年辺りを境に女性起業は追い風になってきたらしい。
■6次産業の今後は?
講師:食の安心感、健康面、美味しさが求められている。これからも増える。
A氏:世界で日本食が認められつつある。インターネットで世界に発信できるようになった事も大きい。
※「6次産業」とは農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す造語。
■同業他社との競争をどう乗り切るか?
講師:自分の立ち位置を意識する。大手がやっていない物、差別できる物にする。
B氏:味だけではなく、包装などパッケージにもこだわり購買意欲を引き出す。
C氏:地元の米粉でシフォンケーキを作り、見た目もパッケージで味を出す。
■自分の仕事にどう自信をもったか?
講師:何故自信を持てないの?そもそも自信があるから売れる。
A氏:出来栄え、名前、想いを商品に注いだ。
B氏:テーマを振らさない。フランス菓子に和を取り込む形とした。ターゲットは何歳の人かを意識した。お客様はパッケージデザインをみて購入する。
C氏:アレルギーを持つ子も食べれるように卵や牛乳を使わないシフォンケーキを作った。
■販路拡大をどうするか?
講師:商品を自分の手でお客に渡す。興味がある方を探す(展示会等で)。バイヤーの本気度をみる。
A氏:そもそもファンドに通らないような企画ではダメだ。企画に掛ける想いを一行で表す。産学官いろんなところで発信して販路拡大を図る。
B氏:起業時は宣伝広告費がない。各地での講演の際も販売を行う。
C氏:地元で試食会を行う。
■締めの言葉
講師:事業に「なやみ」「不安」はつきない。それは当たり前のこと。日本人は世界的にみて心配性な人種。でも心配しても仕方がない。全てをプラスに思うことが大事。常に前を向いた思考を持つこと。それは「笑顔!」。

【追憶】
私が何故サラリーマンをやめ起業したのかを今更乍ら回想しました。
私の起業は単純でした。家庭を持ち、男性でも子供の授業参観に遠慮なく行ける会社が必要と思ったのです。
結婚したら女房を家に閉じ込めるのではなく、女性も自由に社会に出て男性も家事を行う、それが普通にできる会社が望ましいと考えたのです。
当時28才、起業した頃は何でもできると思っていました。
テーマがあればそれに向かう自信もありました。やる気だけはあったのです。
しかし肝心の事業テーマを見出だすことができませんでした。
当時はコンピュータが世に出始めて、ソフト屋が重宝がられたお陰でたまたま事業になっていたような気がします。
毎日が忙しく、子供の寝顔をみて頑張らなきゃとず~っと仕事に向き合ってきました。
今日の話というわけじゃないですが、事業をやるなら自分を笑顔に、そしてそれが周りを笑顔に変える。そんな想いが大切なのだと思います。
そしてそのために何をすべきかを考えること。←自分に言っています。
今は厳しくても、後に笑える自分をイメージして前進あるのみですね、がんばりましょう(^^)/